-一人称 私- 小説家になろう 更新情報検索 - 新着順 -
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検索結果:771 件
「ジュリア、ただ今をもって、君との婚約を破棄する!」
「……!」
煌びやかな夜会の最中、私の婚約者であり、我が国の王太子殿下でもあらせられるダリル殿下が、唐突にそう宣言した。
……やれやれ。
「どういうことでしょうか殿下? 私たちの婚約は、国が決めた重要な政略結婚です。殿下の一存でそう簡単に破棄できるものではないことは、殿下もよくご存知では?」
「フン! そうやって煙に巻こうとしても無駄だぞ! 君が裏でキャシーに陰湿な嫌がらせをしていることはバレているのだからな!」
「嗚呼、ダリル様」
男爵令嬢のキャシー嬢が、悲愴感漂う表情を浮かべながら殿下にしなだれかかる。
「嫌がらせ? まったく身に覚えはございませんが。そもそも私、キャシー嬢とお話ししたことも数えるほどしかありませんよ」
「いーや、もう調べはついているんだ! 複数の令嬢から、君がキャシーをイジメている現場を目撃したという証言も得ている! 挙げ句の果てにはキャシーを階段から突き落とすとはッ! これは立派な殺人未遂だ! 君のような犯罪者は、僕の婚約者に相応しくないッ!」
「ダリル様、私、本当に死ぬかと思いました……」
「嗚呼キャシー! 可哀想に!」
殿下はキャシー嬢の右腕に仰々しく巻かれた包帯を撫でながら、キャシー嬢を抱きしめた。
「今すぐ僕が、この悪鬼羅刹を断罪してあげるからね! ……そうしたら僕と二人で、真実の愛を築こう」
「ダリル様……! 私、嬉しいです!」
二人の背景には、フワフワしたお花畑が広がっている。
あれもキャシー嬢の自作自演で、勝手に一人で階段から落ちていったのだけれど(しかもちゃっかり受け身は取ってたし)。
まあいいわ。
「セバス」
「はい、お嬢様」
私は横に立っている専属執事のセバスに、前を向いたまま指示を出す。
セバスは女性かと見紛うほどの美しい顔にかかっているモノクルをクイと上げてから、パンパンと二回手を叩いた。
――すると。
「む? どうしたんだ君たち?」
「――!」
殿下とキャシー嬢の前に、五名の令嬢が気まずそうな顔をしながら歩いてきた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-17 21:05:28
4406文字
会話率:57%
IN:0pt OUT:50pt
総合ポイント:5042pt 評価ポイント:4618pt
私には、不幸なジンクスがある。それは「私が好きになった相手は死んでしまう」と云うもの。
(キーワードに「奇妙な味」とありますが、これは私の書く文章の内容が江戸川乱歩の言っている「奇妙な味」というジャンルに当てはまるだろうと考えての事です。また、「奇妙な味」とはミステリーに分類されるものでありながら、謎解き等の要素は含まれておらず、その独特な違和感や後味を楽しむものです。謎解きを求めている方の希望へはお応えできかねますにで、悪しからず。)
最終更新:2023-03-14 20:23:41
2702文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:77pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
自分の好きを誇れない女の子が、自分と趣味の合う友達と出会い、少しだけ変わるお話です。
女の子の一人称視点。そのため意図的に思考が偏って、少しだけ歪です。そこを含めてお楽しみください。
最終更新:2023-03-12 08:49:57
5337文字
会話率:42%
IN:0pt OUT:39pt
総合ポイント:10pt 評価ポイント:10pt
最近の症状
ただの鬱々とした気持ちの吐露
鬱
最終更新:2023-03-10 18:41:08
1433文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:42pt
総合ポイント:50pt 評価ポイント:48pt
「シャルロッテ、俺が君を愛することはない。そのつもりでいてくれ」
「……はい。承知いたしました」
数え切れないほどの使用人たちに囲まれる中、今日から夫となるラインハルト様に、氷のように冷たい眼でそう言われた。
半ば予想していたこととはいえ、面と向かって言われると心に鉛を付けられたような感覚になる。
やはりラインハルト様は、お飾り妻を欲していただけだったのだわ。
『氷の貴公子』と名高い、美貌と名声を兼ね備えたラインハルト・アイヒベルガー侯爵閣下が、私みたいな下級貴族の
娘を妻に娶ろうだなんて、おかしいと思った。
女として、一人の男から愛されたいというささやかな夢も、今日で終わったのね……。
『というのは嘘で、俺は君のことを心の底から愛している』
「――!?」
その時だった。
私の頭の中に、ラインハルト様の声が直接響いてきた。
これは――!?
『くれぐれも表情は変えないでくれ。周りの人間に俺たちがテレパスだということがバレたら、お互いの命が危ないんだ』
『っ! は、はい』
必死に平静を装いながら、テレパシーで返事をする。
まさかラインハルト様もテレパスだったなんて……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-03 21:03:00
8026文字
会話率:49%
IN:0pt OUT:27pt
総合ポイント:1754pt 評価ポイント:1558pt
二股をかけられていた私は、あいつとサヨナラしたばっかり。
あんなやつに未練は無い! ……と思っていたんだけど、意外とダメージはあったみたい。
そんな私が前を向くために手を貸してくれたのは、ペットの猫だった。
最終更新:2023-03-02 19:39:36
1351文字
会話率:14%
IN:0pt OUT:68pt
総合ポイント:20pt 評価ポイント:18pt
歌姫〈レジーナ〉によってつくられた世界には、精霊の加護を受けた五つの国があった。
風の精霊の加護を受けし国〈リュミエール〉。
革命によって新しい国へと生まれ変わったその日、私は革命軍参謀の家に拾われた。
それが、幸せと苦しみの始まりだったーーー。
国の存続に関わる大きな秘密を背負って生き残ったフィオナ・ランドルフ。その秘密が革命から十年経った今、明かされる。
その時、彼女を慈しむ者たちはどうするのか。
そして精霊の問いにどう答えるのか。
神官フィオナと、手負いの国を率
いる盟主ウィリアム・ブレイディを巡る、精霊ファンタジー。
※フィオナの一人称で進みます。シリアスな場面も多めですが、基本的には周りから溺愛される少女が頑張っています。
※R15や残酷描写ありは革命や戦いのシーンがあるので念のためです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-26 15:33:06
53699文字
会話率:46%
IN:0pt OUT:54pt
総合ポイント:49pt 評価ポイント:33pt
彼が日常で見つける物とは
平凡とした日々に金槌を
最終更新:2023-02-23 14:00:00
7092文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:46pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
私は激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならないと決意した。私には政治がわからない。私は、村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮らしてきた。しかし邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。今朝未明、私は村を出発し、野を越え山越え、十里離れたこのシラクスの市にやって来た。私には父も母もない。女房もいない。十六の、内気な妹と二人暮らしだ。この妹は、村のある律儀な牧人を、近々、花婿として迎えることになっていた。結婚式も間近かなのである。私は、それゆえ、花嫁の衣装や祝宴のご馳走
やらを買いに、はるばる市にやって来たのだ。まず、その品々を買い集め、それから都の大路をぶらぶら歩いた。
私には竹馬の友があった。セリヌンティウスである。今はこのシラクスの市で石工をしている。その友を、これから訪ねてみるつもりなのだ。久しく会っていなかったのだから、訪ねて行くのが楽しみである。歩いているうちに私は、まちの様子を怪しく思った。ひっそりしている。もう既に日も落ちて、まちの暗いのは当りまえだが、けれども、なんだか、夜のせいばかりではなく、市全体が、やけに寂しい。のんきな私も、だんだん不安になってきた。路で出会った若い衆をつかまえて、何かあったのか、二年前にこの市に来たときは、夜でも皆が歌を歌って、まちは賑やかであったはずだが、と質問した。若い衆は、首を振って答えなかった。しばらく歩いて老爺に出会い、今度はもっと、語気を強くして質問した。老爺は答えなかった。私は両手で老爺のからだを揺すぶって質問を重ねた。老爺は、周りをはばかる低い声で、わずかに答えた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-19 11:11:18
674文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:93pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
生まれ持って優柔不断な性格の「私」は、その性格により不幸な目に合う事も少なくはない。
彼の決心は一体どんな一途をたどることになり、どんな結末へと導かれるのか。
最終更新:2023-02-18 04:05:58
2336文字
会話率:40%
IN:0pt OUT:82pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
「でね、三位決定戦で僕は圧勝して、見事三位入賞を果たしたというわけさ!」
「へえ」
婚約者であるジェフとの、二人だけの茶会の席。
いつもながらのジェフのつまらない自慢話に、適当に相槌を打つ。
大した実力者も出場していない、内輪だけのフェンシング大会で三位になったくらいで、どうしてそこまでドヤれるのかしら?
せめて一位になってから出直してきてほしいものだわ。
まあ、口振りからして準決勝ではボロ負けしたっぽいし、到底無理な話でしょうけど。
「ああそうだ、ところでエレ
ン、実はちょっと大事な話があるんだけどさ」
「……!」
私は思わず身構えた。
ジェフがこういうことを言い出す時は、決まってろくなことがない。
依然カジノで散財して多額の借金を抱えてしまった際は、両家を巻き込んで大騒動になったものだ。
「……何?」
「うん、実はさ、せっかくだから僕も愛人を作りたいと思ってるんだけど、いいかな?」
「…………は?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-17 21:03:50
3162文字
会話率:49%
IN:0pt OUT:35pt
総合ポイント:14912pt 評価ポイント:13474pt
みなさんは一人称語りの作品を書かれる時、語り手は自分と同性の方が書きやすいですか? それとも同性でも異性でも特に変わりないでしょうか?
私は語り手の性別によって書きやすさが変わらない人間だと思っていました。しかし、その考えは或る相手からの指摘によって揺らぐことに……。
最終更新:2023-02-13 07:09:07
2222文字
会話率:5%
IN:0pt OUT:62pt
総合ポイント:648pt 評価ポイント:624pt
どうしてこんなに毎日あなたのことを考えてしまうのだろう。一人称です。
最終更新:2023-02-01 00:17:20
720文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:42pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
大寒波の影響で電車が遅延していた。
改札口の近くで電車を待つ私の前に現れたのは、昔付き合っていた元彼だった。
彼は昔、私と私の友達と同時に付き合っていた。もう顔も見たくない。だからこれが最後の会話になるだろう。
※NTR(寝取られ)要素があります。
©2023 Asatsuki Sato All Rights Reserved
最終更新:2023-01-27 19:00:00
5005文字
会話率:49%
IN:0pt OUT:83pt
総合ポイント:24pt 評価ポイント:20pt
感情の起伏が薄い大学生男子の「私」が、明るく一生懸命な同期の大学生男子「君」と「ただの同級生としての」交流をし続けた話。
冬の終わりのようなエンドです。
※過去作のリブート版です。
※この作品はカクヨム・ノベプラ・エブリスタ・アルファポリス・自サイトにも掲載しています。
最終更新:2023-01-16 17:11:26
3616文字
会話率:25%
IN:0pt OUT:4pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
作:takmot_urushihara
ヒューマンドラマ
連載
N4461IA
初投稿 小説 名前募集 自伝 賭場から民放ドラマ化へ
2002~2022まで 賭博 を生業とする男がいた。
世間では #闇カジノ と言われる賭博全体を『ある地域』で幅を利かせ逮捕からのドラマ化になった男の物語
基本一人称視点です。
登場人物は著名人が実際は多いのでもじった名前にしますが…あっ!とわかるかもというニュアンスで伝えていきます。
ゲーム等の説明に関してはネットからの引用をする事もあります。
また、フジテレビにて2022年に1時間を4本のドラマ化になっていますが
ドラマ向けに脚本出来ていますのでこちらはより深く、アンダーグラウンドと綺麗なアミューズメントの二極を書いていくことになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-15 15:00:00
381文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:98pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
婚約を視野に入れた、お茶会の席。
貴族の娘たる者、いつか私の意志は関係なく婚約して嫁ぐこときなるのは分かっておりました。
そう、頭では分かっていても、心が付いてきませんの――――
私、思い切ってみようと思いますわ。
「お聞きしても宜しいでしょうか?」
最終更新:2023-01-14 12:34:07
2108文字
会話率:37%
IN:0pt OUT:57pt
総合ポイント:2420pt 評価ポイント:2240pt
作:今際之キワミ
ローファンタジー
完結済
N3242HY
人を怪物にするアンデッド因子感染症の蔓延により政府が消滅、要塞都市と武装企業が台頭した近未来の日本。
衣食住や教育と引き換えにアンデッド掃討作戦や企業間紛争などに従事する女子奨学兵の『私』はアンデッド因子感染症にかかり余命宣告を受けました。
生存の可能性を探るため『私』が足を踏み入れたのは、アンデッド災害で放棄された東京に出現し、東京全域を掌握した超広域ダンジョン東京大迷宮。
そこはロールプレイングゲームを思わせる『冒険者システム』に基づいて運営され、モンスターが活動
し、一人につき三つのクラス(職業)を与えられた冒険者達が活躍する異世界めいた場所でした。
チュートリアル担当の羊型モンスター、バロメッツたちのナビゲートを受け、冒険者登録をした『私』が引き当てたのは、兵士職ソルジャーと埋葬者アンダーテイカー、そして世界初出現となる最高レアリティクラス、レジェンダリーベーカー。
Ꮚ・ω・Ꮚメー(ベーカリーのベーカー)
――つまり、パン屋さんでした。
荒廃世界に生まれ育った元少女兵が平和なダンジョン世界で魔性の飯テロパン屋さんとなって人心やモンスター心を惑わせたり、凶悪な銃やスコップを握って戦ったり、配信者界隈に迷い込んで「てぇてぇ」と言われたり、カップリングされたりしていくお話
<作品仕様>
全17万字程度・執筆済み(ひと騒動決着するまで)
基本は朝1回更新ですが1日2000字を切るような場合は2更新
登場人物女性ばかりでわちゃわちゃする話ですが、恋愛要素はなし
カクヨム・なろう同時並行掲載
<サブタイトルの顔文字について>
Ꮚ・ω・Ꮚメー (主人公の一人称視点)
Ꮚ・ω・Ꮚメメメー(主人公以外の三人称視点)
(>Д<)ゴゲー (掲示板回など)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-08 12:00:00
161812文字
会話率:28%
IN:0pt OUT:66pt
総合ポイント:19430pt 評価ポイント:11754pt
作:ロリ好きの狂犬
ハイファンタジー
連載
N7758HK
現代と似て非なる地球にて。
15歳にていくつもの研究成果をだした天才少女、紗月芽唯(さつきめい)。
彼女は新たなるエネルギー、マナを発見する。
マナの研究を決意した芽唯を日本は全面的に支援することを決める。
そして芽唯に世界最高の護衛を付けさせ研究が開始された。
研究をしていくにつれ、マナの万能的な権能を解明していく。
芽唯はマナを発生させるマナジェネレーターを開発するが、何等かの原因により装置は暴走し護衛と共に異世界アーラムへと転移することになる。
そこはマナ、アーラムでは
魔力と呼ぶエネルギーが大量に存在する世界だった。
はーいどーもみなさんこーんにちはー!
小説初心者でーす!
現代兵器とかそういうの出てきますが一切専門知識ありませーん(笑)
あ、もちろん国の組織とか経済とかもでーす(´;ω;`)
なんで「言葉遣いおかしくね?」とか「いやいや突っ込みどころありすぎるんだけど」ってことが多々あると思いますのでその場合は暖かい目で見守ってください...
投稿は不定期ですがまあ日ごろから進めておきますので気長にお待ちください。
なお中の人はなかなか多忙なので多分長くなると予想。
ちなみに場面切り替えなどに記号を教えときます!
* 同じ視点者(語りて)のままでの場面切り替え
# 大きな場面切り替えor語り手の変更
小説は一人称視点となっております。
だから登場人物の心情が書かれます。
以上で終わりとしまーす。
では、初心者の素人小説をお楽しみくださーい!
じゃあ私はロリ画像をあさってきます(((折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-08 06:00:00
108213文字
会話率:54%
IN:0pt OUT:17pt
総合ポイント:24pt 評価ポイント:16pt
私は魔女・レイラ。
北方の森で平穏に暮らしていたある日、手違いで大勢の人間を消滅させてしまいました。
この一大事件は友人や師匠、魔女を敵対視する魔術師たちを巻き込みながら、思わぬ展開を迎えていきます。
果たして私は、消えた人々を元に戻すことが出来るのでしょうか……?
◆基本一人称、時々三人称。
◆メインは女性キャラ・ガールズラブで、男性はほぼ登場しません。
◆多少の性描写・残虐描写があります。
※本作は「https://kakuyomu.jp/works/16817330
647964860888」にも掲載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-07 10:00:00
12092文字
会話率:35%
IN:0pt OUT:4pt
総合ポイント:100pt 評価ポイント:66pt
貴族学園のとある放課後。
侯爵令息のレスター様が、男爵令嬢のクレアさんにプロポーズする現場を偶然目撃してしまった私。
だがそこに、「ちょっと待ったぁ!!」と怒鳴り声を上げて乱入してきた男性が――。
それは公爵令息にして我が学園の生徒会長でもある、通称『暴君』ブラッド様。
ブラッド様もクレアさんのことが好きで、所謂三角関係だったのだ。
その場で自分もクレアさんにプロポーズするブラッド様。
そしてクレアさんに選ばれたのは――ブラッド様だった。
一人残されたレスター様は、天を仰ぎな
がら声を押し殺して泣いた。
――私は今にも胸が張り裂けそうだった!!
私はロマンス小説でも、いつも当て馬キャラに感情移入してしまうタイプなの――!!
とはいえ、私に何ができるわけでもない……。
こっそりその場から離れようとした、その時――。
「――!?」
「――! 誰!?」
私が一歩下がった先にたまたま木の枝が落ちていたらしく、それがポキリと子気味いい音を鳴らしたのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-06 21:07:49
5930文字
会話率:48%
IN:0pt OUT:18pt
総合ポイント:2618pt 評価ポイント:2428pt
同タイトルの短編の連載版です。全44話、約10万字で完結します。
美貌で有名な公爵令嬢コーデリア・ブラウンは、見事王太子のハートを射止めて婚約。しかし三日で飽きられて、美しすぎる毒見役の少女と交代しろと告げられる。
この国は独裁国家で、王太子のどんなワガママも許される。しかしこのあまりにもひどい婚約破棄には、どでかいざまぁをお見舞いしてやりたいのだが……ハッピーエンドです。
(短編ではコーデリアの一人称一視点に固定していたものを、神の視点を採用して、ほぼすべての登場
人物の内面や背景を描写しました。それにより、短編で語れなかった部分を明らかにできました)
おかげさまで短編版は、日間総合7位になり、評価ポイントを多くいただけました。そちらと合わせて楽しんでいただけたら幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-17 21:00:00
101929文字
会話率:33%
IN:0pt OUT:90pt
総合ポイント:1992pt 評価ポイント:836pt
「うふふ」
部屋の壁一面に飾ってある昆虫の標本を眺めていると、思わず口角が上がる。
アゲハ蝶、カブトムシ、コオロギ、ギンヤンマ、等々――。
昆虫のフォルムというのは、見れば見るほど美しい。
いくら眺めていても飽きないわ。
私はそれらの標本の中央にある、一つだけ中身が空のケースに右手を当て、感慨にふける。
――その時だった。
「お嬢様、そろそろ夜会のお時間です」
侍女のアレハンドラに声を掛けられ、すっと現実に戻された。
「ええ、今行くわ」
「……相変わらず
、圧巻の光景ですね」
無機質な表情で標本を見つめながら、アレハンドラが呟く。
「うふふ、そうでしょ」
本心ではどう思っているかはさておき、そう言われるのは悪い気はしない。
さて、今日は大事な大事な夜会。
気を引き締めないとね――。
「フェリシア、ただ今をもって、君との婚約を破棄する!」
「……」
宴もたけなわとなった夜会の最中。
私の婚約者であり、侯爵家の次男でもあるカルロス様が、唐突にそう宣言した。
カルロス様には男爵令嬢のマルガリータさんが、庇護欲をそそる憂いを帯びた表情でしなだれかかっている。
会場中の貴族の視線が、一点に集まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-09 21:19:36
2942文字
会話率:48%
IN:0pt OUT:28pt
総合ポイント:2086pt 評価ポイント:1960pt
「ねえ筧(かけい)君、量子力学って知ってる?」
「え?」
僕と榊(さかき)さん以外誰もいない、放課後の教室。
日直だった僕たち二人は並んで黒板を拭いていたのだが、榊さんが唐突にそんなことを訊いてきた。
量子力学……?
「うーん、名前くらいは聞いたことあるけど、具体的なことまではわからないな」
「ふふ、私も聞き齧った程度の知識しかないんだけど、何でも量子っていう目に見えないくらいとっても小さい物質は、誰かに見られてる時だけ挙動が変わるんだって。その謎を研究する学問らし
いよ」
「は?」
そんなバカな……!?
※「なろうラジオ大賞4」の参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-02 21:07:23
807文字
会話率:52%
IN:0pt OUT:24pt
総合ポイント:628pt 評価ポイント:588pt
「リヒャルト様、このフリーダ、本日よりあなた様の妻として精一杯務めさせていただきます。何卒よろしくお願い申し上げます」
「……ああ」
桜の蕾が長い眠りから目覚めたばかりの、麗らかなある日。
広大なバラデュール侯爵家の一室にて、私は今日から夫となるリヒャルト様に、うやうやしくカーテシーを取った。
だが、リヒャルト様から返されたのは、「……ああ」という素っ気ない返事だけ。
絵画に描かれる魔王を彷彿とさせるような、冷たくも美しい瞳が私を刺す。
でも然程ショックはない。
何せ私はつい先月、婚約者に浮気された挙句、婚約を破棄された身なのだ。
理由はどうあれ傷物となった私と、新たに結婚してくれる人など現れるはずもない。
そんな中唯一打診をくれたのが、何とあの名門バラデュール侯爵家だったのである。
一人息子のリヒャルト様の妻に、私を欲しいとのこと――。
私の両親は大層喜び、二つ返事でこうして結婚の運びとなったのだった。
何故バラデュール侯爵閣下が、私なんかを大事な一人息子の妻にしたがったのかは見当もつかないけれど、当のリヒャルト様からしたら迷惑極まりなかったことだろう。
だからこそ、リヒャルト様のこの態度も当然よ。
傷物の自分をもらっていただいたことに感謝こそすれ、文句を言う権利は微塵もないわ……。
……ん?
その時だった。
リヒャルト様の隣でずっと笑顔で佇んでいた従者さんらしき人が、どこからともなくスケッチブックを取り出し、物凄い早さでそこに何かを書き始めた。
い、いったい何を……?
従者さんはスケッチブックをリヒャルト様の後頭部辺りにそっと掲げた。
そこにはこんな文章が書かれていた――。
『ふわああああん!! 俺のバカバカバカ!! 何であんな素っ気ない返事しかできなかったんだよおお!!! ホントはフリーダのことが好きで好きで堪らないのに!!! 婚約破棄されたって知った時は、「ヨッシャアアアアア!!!!」ってガッツポーズして、速攻で父上に結婚の打診をするように土下座までしたのにッ!! でも、愛しのフリーダを目の前にしたら、緊張して上手く喋れねえよおおおお!!!』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-25 21:01:49
3998文字
会話率:34%
IN:0pt OUT:80pt
総合ポイント:36202pt 評価ポイント:32468pt
みなさん、こんにちは、こんばんは、夢野 紬十七歳です。私は今、ハニートーストを咥えたまま、知らない森の中を爆走中。何故ならば、蜂っぽい何かに追いかけられているから。そんなの! 逃げるしかないよね。よく当たるって教えてもらった”エリザベス⭐︎土偶”の占いアプリで『今日、ハニートーストを咥えて角を曲がれば、運命の相手に出会える』を実践した結果がこれ。どういうことなの”エリザベス⭐︎土偶”!!
※タイトル通りの薄い内容です。
※主人公の日本語使いがおかしい部分が多々あります。
※人によっては不快に感じるかもしれない描写があります。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-24 06:00:00
8945文字
会話率:61%
IN:0pt OUT:94pt
総合ポイント:32pt 評価ポイント:30pt
1作がだいたい5~10分で読める(予定の)オムニバス青春短編小説シリーズ第30弾です。
シリーズ・コンセプトは「思春期の頃の自分に読ませてあげたい物語」。
(オムニバス・シリーズのため、話ごとに設定・主人公・文体が変わります。意図的にバリエーションを増やしている(多様な人生・多様な悩みを描くことを目標としている)ため、同じシリーズであっても、雰囲気や主人公の性格はだいぶ異なります。)
口下手で、思うように友人と会話できない少女が、上手く会話する術を模索する物語。
SS
用ブログ「言ノ葉スクラップ・ブッキング(http://mousou-story.jugem.jp/)」にも同じ内容のものを掲載しています。
(ブログ版はルビが少ない代わりに、下部(続きを読む)に蛇足な補足情報が付いています。)
なお、自作サイト「言ノ葉ノ森(http://kotonohano25mori.web.fc2.com/)」に本シリーズの「小説家になろう」版とSSブログ版両方へのリンク一覧を載せた「もくじ」ページを制作してあります。
運営さんも書いてくださっていますが、念のため→この物語はフィクションです。実際の人物・事件とは関係ありませんのでご了承ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-10 21:17:26
4712文字
会話率:1%
IN:0pt OUT:11pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
「ゲェ、私の負けかぁ」
「イエーイ、勝ちー!」
「じゃあ約束通り、ちゃんと津島君に告白してよね」
「……わかったわよ」
――!
とある昼休み。
図書室に向かう途中、人気のない科学室の中で、僕と同じクラスの女子三人がこそこそとジャンケンをしている光景を目撃してしまった。
ジャンケンに負けたのは、我がクラスのスクールカーストトップの冬森さん。
誰もが羨むような美貌を持つうえ、実家もお金持ちという、絵に描いたようなお嬢様。
そして津島というのは僕の名前だ……。
こ、
この流れはまさか――!
僕は慌てて、その場から立ち去り教室に戻った。
「ね、ねえ津島君、放課後ちょっと話があるんだけど、裏庭まで来てくれない?」
「あ、はい」
教室で一人ボーっとしていると、案の定冬森さんから声を掛けられた。
――そして迎えた放課後。
「つ、津島君、実はずっと前から好きでした。私と付き合ってください」
「――!」
僕たち二人以外誰もいない裏庭で、抑揚のない声で冬森さんからそう告げられた。
いや、正確には僕たち以外にも、先ほど冬森さんとジャンケンをしていた二人も、草むらに隠れてニヤニヤしながらこちらを窺っている。
――噓告白キターーー!!!!(大歓喜)
毎月二十冊以上ラノベを読んでる僕だからわかる!
この流れは、ラノベの定番中の定番、『噓告白』だッ!
最初はドッキリで付き合っていたスクールカーストトップの美少女と、スクールカーストドベの陰キャボーイが段々と心を通わせていき、やがて本物の恋人同士になるという、ラノベ界の王道オブ王道!
盛 り 上 が っ て ま い り ま し た。
……お、おっと、一人でズンドコしてる場合じゃない。
ここは噓だとは気付いていないフリして、何にせよ告白は受けないとね!
「あ、うん、ぼ、僕なんかでよければ、喜んで」
僕は敢えて声を震わせ、オドオドしながらそう返事した。
「あ、ありがとう、とっても嬉しいわ」
微塵も嬉しくなさそうな、引きつった笑顔を向ける冬森さん。
それに反して草むらに隠れている二人は、満面の笑みでハイタッチを交わしている。
「……じゃあ、早速二人で帰りましょ」
「そ、そうだね」
さてと、見せてやるとしますかね、ラノベ主人公の力ってやつを(倒置法)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-04 21:12:57
4736文字
会話率:44%
IN:0pt OUT:55pt
総合ポイント:2796pt 評価ポイント:2538pt
お父様!今時の婚活は、舞踏会だけじゃないのよ。
一緒に狩りや釣へ行ける女性が求められているの。だから、私は婚活に兄様達のグランドツアーに付いて行くわ!
憧れの女性の生きていた国へ行けるんですもの、わくわくするのは仕方ないわよね。
ん?グランドツアーは冒険色が強く、狩りの範疇ではない?
そんなの気にしないわ。だって、女だからって理由だけで屋敷に引き籠もって暮らしていて、いったい何が楽しいの?
私は体を動かすのが好き!
だから、体を動かすのが好きな人を見付けるわ。私も
一緒に連れて行ってくれる、そんな素敵な男性を探すのよ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-30 17:45:52
11043文字
会話率:41%
IN:0pt OUT:89pt
総合ポイント:348pt 評価ポイント:290pt
旧校舎裏で煙草を吸っていたぼくは、その日、飛び降り自殺をしようとしていた女生徒に、とある取引を持ち掛けられる。
「煙草を吸っていたこと先生に言わないから、お願い、私を助けて」
自殺未遂者の西ヶ原さんは、綺麗な顔を泣きはらしながら、そうやってぼくを脅迫した。
最終更新:2022-10-22 23:05:41
50743文字
会話率:39%
IN:0pt OUT:8pt
総合ポイント:29pt 評価ポイント:17pt
彼は友達の前で艦隊の話をするけど、私の前ではしてくれなくて。
※R15は念のためです。
※拙作は即興小説トレーニングにて書いたあと修正しています。テーマ「僕の艦隊」。
最終更新:2022-10-14 22:59:23
1966文字
会話率:51%
IN:0pt OUT:65pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
「ミレーヌ、どうか僕と、契約上の夫婦になってもらえないだろうか?」
「――!」
公爵家の次男であるファビアン様が、思わず見蕩れそうになるほどの、憂いを帯びた表情でそう提案してきた。
こ、この流れはまさか――!
「僕も立場上、そろそろ結婚しろと親からせっつかれていてね。でも僕は、地位や財産目当ての令嬢はゴメンなんだ。その点君はそんな人間じゃないことは、昔からよく知っている。何不自由ない暮らしをさせることは約束するし、家は兄が継ぐから、跡継ぎを作る必要もない。ほとぼりが冷
めたら愛人を囲ってくれても構わないよ。どうかこの提案を、受けてはくれないだろうか?」
「ファビアン様……」
白い結婚キターーー!!!!(大歓喜)
ふおおおおお、日頃ロマンス小説を読み漁っている私だけど、まさか自分の身に大人気ジャンルである『白い結婚』イベントが降ってくるとは……!
最初は契約上の夫婦に過ぎなかったのに、段々と互いの心に惹かれていき、最後は本物の夫婦になるという、ロマンス小説の王道パティーン!!
盛 り 上 が っ て ま い り ま し た。
……お、おっと、一人でズンドコしてる場合じゃないわ。
ここは若干不安な表情を滲ませつつも、提案をお受けしなくては!
「は、はい、私なんかでファビアン様の妻が務まるのか自信はありませんが、精一杯頑張らせていただきます」
「うん、よろしく頼むよ」
よーし、これは私の腕の見せどころね!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-14 21:28:07
2572文字
会話率:37%
IN:0pt OUT:74pt
総合ポイント:5968pt 評価ポイント:5522pt
人間には辿り着けない不思議な洋館には、狼人間の私の他、鬼、化け猫、吸血鬼、魔法使いが住んでいる。一般的に魔物と呼ばれる私たちは、同じ魔物たちの依頼を受けて、その生活を脅かそうとする人間を追い払う仕事をしていた。私は高校生活との両立に苦労しながらも楽しく暮らしていたが、ある日、入ってこれないはずの人間が洋館を訪れ、仕事を依頼してくる。
最終更新:2022-10-09 23:47:24
212225文字
会話率:57%
IN:0pt OUT:93pt
総合ポイント:52pt 評価ポイント:30pt
ヴァルハラDC(ダンジョンセンター)は、人間界に『ダンジョン』を実現するための霊魂システムを高度に集積させたデータセンターである。開設以来、千年の間、大きな事故がなく運営出来ているが、他のデータセンターに比べればまだまだ新設のデータセンターであった。
しかし、千年も運営していると色々な伝説も生まれるもので、ヴァルハラDCにはいくつかの噂がある。
――曰く、DCに住み着いたエンジニアがいる。
――曰く、DCから百年以上退館した記録がない。
――曰く、たぶん妖精
。童貞万歳!
などなど。
この物語は、そんなヴァルハラDCを舞台とした、涙、笑い、そして、感動を呼ぶかもしれない、新人ちゃんと先輩さんの業務日誌を再構成した物語である。
■登場人物
・新人ちゃん
一人称:あたし。
主人公。天使。性別なし
いつもAラインのワンピースを着ているチビ天使。でもデータセンターでは重宝される怪力の持ち主。
・先輩さん
一人称:私。
凄腕エンジニア。ヴァルハラでは猪の肉が食い放題と言われてきた煉獄出身の悪魔。おっぱいが大きい。
・妖精さん
ヴァルハラDCに住み着いていると噂の未確認凄腕エンジニア。背が小さいらしい。
・上長さん
一人称:我々
新人ちゃん、先輩さんが所属するチームのリーダー。深淵出身の悪魔。頭が複数あるため、一人称は「我々」と複数形。
・エンちゃん
一人称:僕
スモールダンジョンのエンジニア。スモールダンジョンはM2Wマシン室にサーバーをラッキングしている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-09 21:30:46
44600文字
会話率:40%
IN:0pt OUT:59pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
「テレーゼ様、お覚悟はよろしいですか」
「……はい」
死刑執行人のアルバンさんが、女性かと見紛うほどのお美しい顔で私を見下ろしている。
後ろ手に縛られている私は、アルバンさんにそっと首を差し出した。
大丈夫、全然怖くない。
この人なら、痛みを感じる間もなく私の命を絶ってくれると知っているから。
「では、参ります」
アルバンさんが聖剣ニャッポリートを、天高く掲げる。
「――あなた様に、魂の救済があらんことを」
ヒュンという風を斬る音と共に、私の意識は途絶え
た。
「テレーゼ、ただ今をもって、君との婚約を破棄する!」
「――!」
目を開けるとそこは華やかな夜会の最中。
私の婚約者であり、我が国の王太子殿下でもあらせられるヨーゼフ様が、ドヤ顔で私に指を差しながらそう宣言した。
……ああ、また戻ってきちゃったか。
これでもう何回目かしら。
10回を超えたあたりからは、数えるのも億劫になっちゃった。
――何故か私は死ぬたびに、この場面まで時間が戻ってしまう。
何とかこの状況を打開しようと、あの手この手を尽くしてるんだけど、不思議と結果は毎回断罪エンド……。
一応私なりに頑張ってるつもりなんだけどなぁ……。
まあ、落ち込んでても始まらないわ!
今回こそは、断罪エンドを回避してみせるわよ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-30 21:15:25
4690文字
会話率:53%
IN:0pt OUT:43pt
総合ポイント:3598pt 評価ポイント:3344pt
作:極夜&白夜
ハイファンタジー
完結済
N2275HG
いつか、私が生きている異世界のこの時間も地球でいう中世なんて呼ばれるのかも知れない。
そんな異世界に転位して早くも二年目。
ほんの少しこの転位してきた世界のシュシェーナ王国の事が分かって来たが…。
剣と魔法の世界を、初彼のユリシーズさん。お父さん。お母さん。妹のサーラちゃん。フェンリルの幼獣、もふもふツインのクーとルー。第一線からは退いていた女性だけで結成されたSランクパーティー、カーニバルの四人。
色んな人たちと、今日も私にとって今現在を生きていく。
大好きになった
この国が、今より少しでも、一人でも多くの人が住みやすい国になるように知恵を絞ってみるつもりだ。
異世界の中世も、何気に色々コワイし厳しいんだ!
ー ー ー
こちらはシリーズ作品の三作目となります。
一作目、事実は小説より。異世界ライフがリアル。
二作目、異世界を快適にめぐるキャンピングカー旅
の続編となっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-30 12:00:00
317580文字
会話率:39%
IN:0pt OUT:3pt
総合ポイント:748pt 評価ポイント:374pt
作:三輪・キャナウェイ
ヒューマンドラマ
短編
N1093HW
彼の唇はマシュマロのようだった。
彼は自分のことを、俺でも僕でもなくわたしというんだ。漢字でもなくてひらがなだよ。柔らかくて甘い声さ。彼の喉が、歯が、舌が、唇が、全部が優しいの。
でもね、それが全部作り物みたいでもあるんだ。この世にマシュマロが生る木が無いように、彼の唇は丁寧に作られたお菓子みたいだった。改めて考えると、男の子が自分のことをわたしっていうなんて自然なことではないと思うんだ。
勿論、変って言いたいわけじゃないよ。わたしという一人称と彼の相性は、キャラメル
とミルクティーくらい抜群なんだから。
私は、彼がどうしてわたしというのか知りたかっただけなんだ。
そのはずだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-28 17:30:26
2584文字
会話率:56%
IN:0pt OUT:100pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
「ユーリア、ただ今をもって、君との婚約を破棄する!」
「――!」
国中の貴族が集う華やかな夜会の最中。
第二王子殿下のアウグスト様が、婚約者のユーリア様に、唐突にそう宣言した。
えーーー!?!?!?
「そ、それはどういうことですかアウグスト様!? り、理由をご説明ください……!」
困惑の色が隠し切れないユーリア様は、震える声でそう訴えかける。
突如始まった王族の一大スキャンダルショーに、みんながみんな好奇の目を向けながらヒソヒソ話に花を咲かせている。
うああ
ああああ、いたたまれないいいいいい!!!!
私共感性羞恥持ちだから、こういうシチュエーション耐えられないのよおおおおおお!!!!
まるで私自身が、ここにいる全員から嘲笑されてるみたいな気分になるわああああああ!!!!
「フン、しらばっくれても無駄だぞ! 君が陰でマイリスに、陰湿な嫌がらせをしていることはバレているのだからな!」
「ああ、アウグスト様……」
「そ、そんな……!?」
男爵令嬢のマイリスさんが、悲愴感を滲ませた顔でアウグスト様にしなだれかかる。
いやこれ絶対マイリスさんのハニートラップでしょ!?!?
胸の谷間をこれでもかと強調したはしたない格好で、血流が止まるんじゃないかってくらいグイグイ胸を押し当ててるし……!
アウグスト様も、地面を貫通してマントルに到達しそうなくらい鼻の下を伸ばしている。
いや無理無理無理無理!!!
恥ずかしすぎて今にもゲボ吐きそうッ!!!
まず色仕掛けで男を落とそうという行為自体がみっともないし、そんなバレバレのハニートラップを公衆の面前で披露するのって、「私はバカです」って公言してるようなもんじゃない!?
しかもアウグスト様も、さも「僕はあくまで、マイリスの心根に惹かれたんだ」みたいなていを装ってるけど、あんたが惹かれたのは心臓を覆ってる肉の部分だろッ!?
いやあああ、全身にサブイボ立ってきたああああああ!!!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-16 21:19:13
3042文字
会話率:43%
IN:0pt OUT:71pt
総合ポイント:2478pt 評価ポイント:2304pt
午前3時半を回った頃のことだった。すっと“私”は目が覚める。
気分は最悪だ。なんていっても本日は土曜日。職場が休みだから、優雅に朝寝坊する予定だったのだ。そのために家事も全部終わらせていたのに。
だけど折角、覚めたのだ。何かをしたい、時間がもったいないから。突き動かされるように、“私”身支度を始める。顔を洗うべく洗面所の鏡を見て、心底驚いた。疲れきった表情の“私”が映っていたからだ。でも、ひたすら考えても心当たりは浮かばない。
とりあえず喉を潤してから考えよう。そう考えた
“私”はキッチンに向かっていった、が……?
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閲覧ありがとうございます。pixiv様公式企画『執筆応援!ワンルームSSチャレンジ2』の一般部門で執筆した作品です。もうかなり時間が経っているし賞にかすりもしなかったし支部で閲覧100越えたし。というわけでして、舞い上がって他サイトにもバックアップ取ろうと思って。来ました。よろしくお願いします。
同じ内容でアルファポリスカクヨムにもバックアップ、あります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-11 11:00:00
6368文字
会話率:3%
IN:0pt OUT:79pt
総合ポイント:8pt 評価ポイント:8pt
アラサー派遣仕事の主人公は夢を見ていた。
明晰夢の蒸し暑い真っ白な空間でひとり夏の思い出を振り返る。
やがて違う夢に代わり自室に移動する。
変な夢から目覚めると昼頃だった。
アパ-トの3階自宅で天井はなくなり壁は吹き飛び、家具は散らばっていた。
世界は崩れていた。
不定期連載ものの予定です。
私自身もどうなるかわからない拙いものですが宜しければご一読ください。
※この作品は同名で「カクヨム」にも投稿しております。
最終更新:2022-08-24 17:00:00
7517文字
会話率:4%
IN:0pt OUT:89pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
「お客様! お客様の中に、悪役令嬢はいらっしゃいませんか!?」
「――!」
仕事でニャッポリート王国に向かう飛行機の中。
顔面蒼白になったCA(キャビンアテンダント)さんが、そう呼び掛けてきた。
何かあったのかしら?
正直、仕事以外で悪役令嬢をやるのはあまり気が進まないのだけれど、義を見てせざるは勇無きなりとも言うしね。
「はい。私は悪役令嬢ですが」
手を上げてCAさんの前に立つ。
「ああ、助かります! 実はファーストクラスのお客様が、今にも婚約破棄を始めそ
うな雰囲気でして……」
「婚約破棄を!?」
そんな……!
こんな機内で……!
やれやれ、どこの世界にも、非常識な人間というのはいるものね。
「わかりました、私に任せてください。現場に案内していただけますか?」
「はい! こちらです」
私は手袋をキュッとはめ、CAさんの後に続いた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-19 21:07:17
2710文字
会話率:49%
IN:0pt OUT:74pt
総合ポイント:5198pt 評価ポイント:4774pt
作:キハ アホリアSS 時空まほろ 夕日色の鳥 一布 西川新 しいなここみ 風音紫杏
現実世界[恋愛]
完結済
N9608HQ
高校生は青春真っ盛り!
小学校低学年の頃剣道を習っていた莉衣菜は久しぶりに剣道でもやるかと剣道部に入部する。
そこには男顔負けの唯一の女子部員吉川先輩、剣道しか考えてない剣道バカの嶋川先輩、実力は十分あるのになぜか半年部活に来てなかった日下部先輩──と曲者揃いで!?
特に日下部先輩は不真面目そうな軽そうな人なのに竹刀を持つと気迫がすごい。そんな先輩をどこをどう勘違いしたのか莉衣菜は惹かれていく。
そしてそれを温かく見守るドジっ子だけど画力は天才の唯華。
曲者たちの
恋はいかに!?
こちらは私が主催のリレー小説です(通称交換小説?)
順番は(敬称略)
1 キハ
2 アホリアSS
3 時空まほろ
4 夕日色の鳥
5 一布
6 西川新
7 しいなここみ
8 風音紫杏
9 キハ
となります。
話の進め方は三人称視点または一人称視点で行きます。
一人称視点の場合、莉衣菜(女)快斗(男)視点のどちらかとなります。
※ジャンルは多かった現実恋愛です。
※初めて主催するリレー小説のためお手柔らかにお願いします。
※評価、いいねは受け付けません。感想は受け付けますが返信は致しません。
誰宛と書いてくださればその方に伝えますが、それでも返信は出来ません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-16 17:15:58
25084文字
会話率:28%
IN:0pt OUT:88pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
「ねえねえ多枷くん、多枷くんってさ、奴隷ヒロイン好きでしょ?」
「!?」
いつもの放課後の帰り道。
隣を歩く縄代さんが、唐突にそう訊いてきた。
何故バレたんだ!?
――確かに俺は、三度の飯より奴隷ヒロインが大好きだ。
昨今のファンタジー系ラノベではすっかりお馴染みになった奴隷ヒロインだが、奴隷ヒロインには全ての理想が詰まっている。
そもそも俺みたいな女性経験皆無で疑り深い男には、普通の女の人は信用できないのだ。
仮に女の子から告白されたとしても、ドッキリか、も
しくはイケメンに寝取られる未来しか見えないからな。
あと俺は一昔前に流行った、暴力系ツンデレヒロインが嫌いだ。
仮に愛情の裏返しなんだとしても、暴力を振るってくるのを容認することなど俺には絶対無理。
あれに対して萌えられるのは、真正のドMくらいだろう。
――その点奴隷ヒロインなら、それらの懸念が全て解消される!
奴隷なら契約魔法とかで縛られてるので、主人公を裏切ることは絶対ないし、常に従順で主人公を持ち上げてくれる。
愛欲と自尊心を同時に満たすことのできるヒロインの理想形――それが奴隷ヒロインなのだ!
だが、こんなことを三次元の女の子に正直に言ったら、ドン引きされることくらい俺だってわかっている。
ここは何としてでも誤魔化さねば!
「さ、さあ? 何のことかな? 俺はその、奴隷ヒロイン? には、微塵も興味はないけどね?」
「んふふ~、別に私には隠さなくてもいいってば。多枷くんがいつも読んでるラノベって、『追放貴族が造るケモ耳王国』とかの、奴隷ヒロインモノばっかじゃん」
「っ!?」
そんな!?
まさか読んでるラノベで性癖バレしていたとは!?
「私はいいと思うよ、奴隷ヒロインが好きでも」
「……え」
「だって何かを好きになること自体に、罪はないじゃん。そりゃ他人に迷惑をかけたり、趣味嗜好を周りにも無理矢理押し付けたりするのはダメだけど、自分の中で好きなものを愛でる分には、第三者にとやかく言われる筋合いはないじゃん。私だって、好きなものの一つや二つあるしさ」
「縄代さん」
あ、ヤバい。
ちょっと泣きそう。
俺、縄代さんと友達になれて、本当によかった。
「と、いうわけでさ、今から私が、奴隷ヒロインごっこしてあげるよ」
「……ん?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-12 21:01:13
4741文字
会話率:42%
IN:0pt OUT:98pt
総合ポイント:1462pt 評価ポイント:1322pt
何かの枠を微妙に外れた者達の日々を、淡々と主観を交えて綴る、ファンタジーを装った旅路の記録。
概ね地球的な造りをした異なる日常を歩む、僅かな哀楽のレポート。
――――
感情らしい感情の動く部分は少なく、全体的に平坦かもしれません。
物語的な盛り上がりは無く、悪役や敵役もこれといって居らず、恋愛も活躍もあるのか無いのか。
ストーリーというより、主観を文字に起こして、多少読みやすいように整理して、編集して……。
とてもゆっくりと、色々と、漠然と進みます。
背後関係や思惑など、こうであろうと分かる描写も少ないかと思います。
描写しているのは一人称で、それを第三者が必要に応じて改変している形です。
ソースを提供しているのは、何かとコネて語るのが好きな、ただの変わり者です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-10 16:08:50
682675文字
会話率:47%
IN:0pt OUT:23pt
総合ポイント:78pt 評価ポイント:32pt
あのさあ、短編書くのだって大変なんだよ?
最終更新:2022-08-10 11:15:31
3789文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:63pt
総合ポイント:102pt 評価ポイント:98pt
※本作は一人称の研究目的で書かれた小説です
※私小説風の何かです
キーワード:
最終更新:2022-08-07 00:00:00
634文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:60pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
■前世の記憶があっても、私はあるがままを受け入れるだけしかしない。■異世界転生要素・婚約解消などあります。極端なざまぁはありません。一人称視点。情景描写少なめ。一部に下品な表現あり
最終更新:2022-08-04 03:55:47
10413文字
会話率:28%
IN:0pt OUT:33pt
総合ポイント:13470pt 評価ポイント:12234pt
作:raira421
ハイファンタジー
連載
N1655HH
私の名前はサブレ。
自分で言うのもなんだけど、箱入りのお嬢様よ!
そんな私の将来の夢は、この広い世界をこの目で見て回ること。
お父様達はまともに取り合ってくれないけど、家庭教師のシナモン先生も応援してくれるし、いつかこの夢を叶えてやるんだから!
さあ、私の冒険にはどんな出会いが待ってるのかしら?
この作品はpixivにも投稿しています。
最終更新:2022-07-26 13:00:00
48810文字
会話率:23%
IN:0pt OUT:81pt
総合ポイント:10pt 評価ポイント:6pt
この世界のどこかにいる、かけがえのない私に届け
最終更新:2022-07-25 23:43:11
207文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:33pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
20190307改正
[ジャンル] ダンジョン経営もの
[あらすじ]
基本的に、複数の主人公の一人称視点で話が進んでいきます。それぞれの考え方や捉え方で事が進んで行きますので、例えば1つの出来事がなぜ起こったのかという理由の理解の仕方が、主人公によって異なる場合があるのでご了承下さい。
[主人公]
勇次:21歳男性。ダンジョンマスター。頭は悪くはないが良くもない。自分が抜けていることを理解しているため、できるだけ考えをまとめてから行動していく性格。ただ、たまに考え過ぎて変な
方向に行ってしまうこともあるのが玉に瑕。
ガーネット:20話から登場。女性。きちんとした教育を受けた事が無いため知識に穴がある。慎重に行動する反面、感情的になると歯止めが効かなくなる事がある。奴隷からの成り上がり的な話しになる予定。
[注意]
感想受け付けなどはやっておりません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-24 18:10:49
56863文字
会話率:7%
IN:0pt OUT:68pt
総合ポイント:93pt 評価ポイント:57pt
検索結果:771 件